7月の北海道豪雨で道路が崩落 天人峡温泉で130人が孤立
北海道では2018年7月4日、停滞した前線の影響で大雨が続き、旭川市で2日から4日午前までの雨量が200ミリを超えるなどした。道によると、東川町の天人峡温泉では3日、増水した川に近い道道の一部が崩れて通行止めとなり、宿泊客ら約130人が孤立。道は4日、通行止め部分を徒歩で通る方法で全員を救出し、バスで町役場に移動させた。けが人はなかった。
遠軽町では4日朝、湧別川の「いわね大橋」で橋桁の中央部がV字形に陥没しているのが見つかった。増水で橋脚が傾いたのが原因とみられる。
道内では3日に石狩川や雨竜川が氾濫するなどし、最大約300人が避難所に避難したが、4日午前8時には約60人に減った。JR北海道は4日、札幌と旭川を結ぶ特急など170本以上を運休とした。5日朝までの24時間に予想される雨量は、日本海側南部や太平洋側西部の多いところで100ミリ。
北海道は同9日、大雨で道路の一部が崩れ、3日から通行止めになっている上川管内美瑛町の道道天人峡美瑛線の一般通行を、11日正午に再開すると発表した。道道は同管内東川町の天人峡温泉に通じる唯一の道路。2日夜からの大雨で、約2キロにわたり4カ所計690メートルが崩れた。復旧作業にめどがついたとしている。
崩落した道道の状況(7月下旬現在)
仮復旧を終え、本格的な復旧工事に入っている現地を訪ねてみました。
被害を受けたのはおよそ2キロ区間で、4カ所、総延長690mに渡ります。
アスファルトの色が濃い部分が崩落箇所
作業途中の法面の盛り土の下には、土のうが並べられています
土のうの奥には、流れ出した土砂や倒木がそのままに
周辺を歩くと、まだまだ厳しい爪痕が残されています
忠別川付近
新しい土砂崩れの跡も見受けられます
通行への注意
道路崩落のあった周辺では、継続して復旧工事が行われています。
車道のアスファルトは元の道路幅まで敷設されていますが、路側幅は小さく、パイロンなどが並べられているため、幅員は狭くなっている箇所もあります。大型車とすれ違う場合には圧迫感を伴う場合があります。
また、工事車両や作業員の方、自転車旅行の方などがいらっしゃいますので、当該区間は徐行をして、安全な通行をされることをおすすめします。
記:2018年
2023年現在、復旧しています。