2018年5月12日オープン
道の駅 びえい「白金ビルケ」は2018年(平成30年)4月25日、道の駅『びえい「白金ビルケ」』として登録。
北海道内122番目の道の駅となり、美瑛町では『びえい「丘のくら」』に続いて2施設目です。
新設の道の駅であること、そして、近年著名となった「青い池」や白金温泉の「白髭の滝」などに近いことから、多くの観光客で賑わっています。
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吹上温泉保養センター 白銀荘 標高1000m 十勝岳を臨む空が近い露天風呂 <北海道上富良野町>
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今年度の道の駅スタンプラリーは未参加
新しくオープンした白金ビルケですが、残念ながら「北海道道の駅 スタンプラリー2018」には未参加となっています。
ことしのスタンプブックには「全121駅」と記載されており、白金ビルケは122番目の登録駅。
道の駅の登録が4月25日で、4月21日のスタートに間に合わなかったようです。
ビルケ
ビルケはドイツ語ので「白樺」を意味します。
シラカバは、カバノキ科カバノキ属の落葉樹で樹皮が白いことからこの名がついたと云われています。
温帯から亜寒帯に広く分布し、日本のシラカバは日本産の変種で Betula platyphylla var.japonica の学名で呼ばれ、日本の高原を代表する樹木であり、北海道や長野県で多く群生します。
陽光の豊富な明るく、空気の清浄な環境を好み、また、生長も早いのが特徴ですが、その寿命は70年前後と樹木の中では比較的短い部類に入ります。
シラカバの樹液
春先の一時期、枝枝から芽が吹き始める頃、白樺の樹皮に傷を入れると大量の透明な樹液が湧き出てきます。
北海道の先住民であるアイヌ民族は、この樹液を「タッニ・ワッカ(白樺の水)」と呼び、付近に川や湧き水などがない場所で野営する際に、炊事や飲料としての水として利用していました。
白樺樹液の代表的な効果・効能は「抗酸化」と「保湿」で、疲労やストレスの軽減や体内の活性酸素を除去する作用があることがわかっています。
白樺樹液には、アミノ酸・亜鉛・マンガン・ポリフェノール・多糖体などが豊富に含まれ、飲用することで体全体の保湿や活性酸素などの有害物資の除去、肌表面への保湿効果が認められ、白樺研究の第一人者である北海道大学・寺沢実名誉教授も「シラカバ樹液の動物生体防除能の解明」等多くの論文で言及されています。
白樺樹液は、春の短い期間だけの採集で希少性が高く、採れた直後に飲むことを毎年楽しみにしているという道民も多くいます。近年では保存技術の発達でボトル詰め製品もありますが、白樺の森のなかで樹皮から直接採集された樹液は身も心も清々しくなったように感じるといいます。
また、白樺樹液はその保湿性の高さと、自然由来であることから化粧水や石鹸、美容液などにも多く使われています。
シラカバの花粉症
風媒花であるシラカバは、花粉症の原因となることも知られています。
風媒花とは、花粉を雌しべまで運ぶための運送方法として「風」に運んでもらうことを選択して進化した花や樹木などの植物を指します。毎年のように、本州で猛威を振るうスギ花粉と同じ方法です。
シラカバが多く自生する、スゥエーデン・ノルウェー・フィンランドがあるスカンディナヴィア半島周辺ではシラカバ花粉のアレルギー患者数が多く、日本国内では、北海道でたくさんの患者さんがいます。
北海道では、一般的なアレルゲンとなるスギが道南の一部地域でしかみられず、はるかに数の多いシラカバの花粉症の方が多いわけです。シラカバ花粉症もスギ花粉と同様の症状があり、さらに、口腔アレルギー症候群との関連があり、シラカバ花粉症の罹患者のうち一定の割合でリンゴや桃などのバラ科の果物を食べた際に、舌や喉にアレルギー症状を起こることが知られています。
北海道のシラカバ花粉飛散時期は4月中旬頃から6月末頃で、盛期は4月下旬から6月初旬となりますので、花粉アレルギーに不安のある方は、スギ花粉と同様の対策をする準備をしておくことをおすすめします。
北海道でシラカバ花粉症がある方が、本州でスギ花粉にまみれても「びくともしない」ということも多く、逆に、スギ花粉症の方の回避地として、北海道を訪れる方も増えています。
ちなみに私の友人は北海道生まれのシラカバ花粉症持ちですが、東京に転勤後、スギ花粉の時期にも元気にしてました。しかし、残念ながら、ちょうど10年目にスギ花粉症を発症しました…。
道の駅びえい「白金ビルケ」
白金ビルケの場所には、もともと「白金インフォメーションセンター」があり、周辺の観光案内などの役割を担っていました。
今回、道の駅化するにあたり、鉄骨造2階建て、延べ床面積は852.27平方メートルの建物を新築。周辺施設の改修も含め、総事業費約2億5000万円を投じて誕生しました。
新築された建物の外壁の一部には美瑛軟石、内装には美瑛産カラマツ材を使用しています。
運営は町から指定管理を受けた一般財団法人・丘のまちびえい活性化協会が行っています。
スマホを利用したVRやオリジナルグッズ
車で2分ほどの近傍にある「青い池」の人気で、道の駅となった白金ビルケ。
休憩・物販ゾーンには、80インチの大型モニターによる観光案内や、スマホを利用したVR(バーチャル・リアリティー)カメラなどを導入し、美瑛の魅力を紹介しています。
トマトジュースやフリーズドライ食品、美瑛町認定のプレミアム特産品ブランド「ビエイティフル」のコーナーも設けられ、オリジナルの青池グッズやお土産のお菓子など多くの商品が用意されています。
また、案内カウンターには専属の観光コンシェルジュが常駐、各種観光情報を提供しています。
サイクリングやパークゴルフ
敷地には「ビルケの森・パークゴルフ場」があり、雄大な自然の中で楽しむことができます。
青い池のある駐車場までは車で行くと2分ですが、この道程を軽めのウォーキングやサイクリングがてらに、白金ビルケに車を置いて青い池に向かわれる方もいらっしゃいます。天気の良い日には、とても気持ちがいいです。
こうして、付近で体を動かした後には有料のシャワールームも用意されているので、さくっと一汗流すこともできます。
白金ビルケ 行って来ました!
自然感がすごい。何もない。バス停さんはややお疲れ気味
北海道では道路案内の青い看板類を「アオカン」と呼びます。大泉さんが「それまずくない?」と道外の番組で指摘され、一時期北海道でそのネタが流行りました
こちたのバス停さんも、ややお疲れ気味
久しぶりにこの辺りに来たのですが、着いてびっくり「えれぇ立派に(笑)」
新しくなったインフォメーションセンター
こちらが新築された建物
周辺の観光案内や施設の利用などについて対応をしてくれるコンシェルジュサービス
レンタルのシャワールーム受付もこちら
以前とは比べられないほど充実しています
青い池まんじゅう!(本気で驚いたのですよ)
青い池グッズの充実ぶりにも目を見張ります
スマートフォンVRとスクリーンによる美瑛観光紹介
レストラン「BETWEEN THE BREAD」
こちらは旧インフォメーションセンターを改装してオープした、ハンバーガー専門店
30席のイートスペースがあります
メニュー
美瑛産の食材を多く使用しているそうです。この日は午後の遅い時間だったので割と空いていましたが、お昼時は行列ができるそうですので、こちらで食事を予定されている方は時間に余裕を。
BTBバーガー1,080円(+TAX)、チーズバーガー1,200円(+TAX)、ダブルチーズバーガー1,980円(+TAX)など。営業は午前9時から午後6時まで
THE NORTH FACE
ご存知、アウトドア用品の世界的メーカーのひとつ、THE NORTH FACE
営業時間は午前9時から午後6時までで、定休日はありません(冬期変動あり)
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BIEI SHIROGANE-BIRKE THE NORTH FACE CORNER | THE NORTH FACE
BIEI SHIROGANE-BIRKE THE NORTH FACE CORNER | THE N ...
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芝生公園
THE NORTH FACEの裏手に、芝生公園という綺麗な広場があります。
広々とした芝生に、ベンチや木琴、流行の「スラックライン」も用意されています。
家族連れはもちろんのこと、カップルもゆっくりと楽しめる施設です
この日はとても暑くて、羨ましく見ていました(地味に恥ずかしくて遊べなかった小心者…ネットトランポリンやってみたかった…)
お手洗い
駐車場の少し奥にお手洗いがあります。こちらのトイレは24時間利用可能です
観光バスが来ると、かなりの混雑で行列ができます。青い池の周辺にはお手洗いがないのでこちらで済ませておくとよいです
第2駐車場
手前の駐車場がいっぱいでも、奥に第2駐車場があります
所在地・アクセス
所在地:北海道上川郡美瑛町字白金(道道十勝岳温泉美瑛線沿い)
電 話:0166-94-3355
休館日:年末年始(12/31~1/3)
時 間:9:00〜17:00
※道の駅スタンプの押印時間は、開館時間と同じ
アクセス:JR美瑛駅から車で約20分・16km
青い池までは、車で約2分・2km
白金温泉・白髭の滝までは、車で約7分・5km
青い池周辺整備のための協力金
青い池周辺には、トイレがありません。
また、もともと観光地ではないので駐車場はアスファルトではなく土のままです。
駐車場から青い池までの通路や、近年の観光客の増加で一部自然環境の破壊もみられ、周辺の環境保全も重要な問題となっています。
美瑛町役場では、これら青い池に関する周辺整備のための協力金を募っています。白金ビルケに募金箱がありますので、お志のあります方は、ぜひご協力をお願いします。
おまけ・白髭の滝
白金ビルケの訪問の後、十勝岳方面に向かったのですが、途中、白金温泉を通過したところ…
ん?なんか人多ぐねぇが?
お?
おおう〜いっぱいいる
青い池も以前は人もまばらで、まして白髭の滝(上の写真の下に見える)ともなれば「誰もいねぇ〜」って言ったたのに…。
多くの方が訪れてくださるようになったことは、とても喜ばしいことだと感慨もひとしおでした。
リンク
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不用品回収の教科書 -
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http://town.biei.hokkaido.jp/administration/koho/news/shirogane01.html
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北の道の駅
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では、また北海道のどこかでお会いしましょう〜